GUIN SAGA - グイン・サーガ

SPECIAL

イベントレポート

NHKアニメ館2009 『グイン・サーガ』

TVアニメ「グイン・サーガ」がNHKアニメ館に登場。
メインキャストによるトークショーと主題歌アーティストによるライブショーを届けるイベントが7月5日、NHKみんなの広場ふれあいホールで2回に渡り執り行われた。

レポートは、1回目のステージの模様を紹介。
出演者たちが語り、そして表現していくTVアニメ「グイン・サーガ」の魅力に迫ってみよう

「双面神ヤヌスに懸けて楽しませてやるぜ!」(イシュトヴァーン)
「僕をバカにしに来たんだね」(レムス)
「ついて来るか?」(グイン)

各キャラクターの名台詞とともに始まったNHKアニメ館2009「グイン・サーガ」ステージ。グイン役の堀内賢雄さん、レムス役の代永翼さん、イシュトヴァーン役の浅沼晋太郎さんの3人がステージに顔をそろえ、トークコーナーをスタートさせる。

「豹頭の仮面こそつけていませんが、グインのつもりでステージをお届けしたいと思います」(堀内さん)
「レムスのようにイラッとさせられるように(笑)精一杯頑張ります」(代永さん)
「今日はモヤッとさせられるように(笑)精一杯頑張ります」(浅沼さん)
と意気も高々と最初のコーナーへ。

『キャストが選ぶ名(迷)場面!』
このコーナーは、キャストのみなさんに答えていただいたアンケートに書かれたコメントを紹介しつつ、名(迷)場面を映像で振り返るというもので、
映像の上を受けてそのシーンを選んだキャストの解説の言葉も添えられた。

「最初の登場シーンで魂のすべてを注いだ。この瞬間にグインが生まれた」と堀内さんが語る第1話「豹頭の仮面」より、グインの登場シーン。
「まさしく偉大なものだけが知る、出会いと別れのシーンである」とこちらも堀内さんが語る第8話「狼王との出会い」より、狼王と出会い別れていくシーンを紹介。
そして第10話「辺境の王者」より、アストリアスがアムネリスの飛んできた髪の毛の匂いを嗅ぐシーンでは会場がどよめいた。第9話「ラゴンの虜囚」より、イシュトヴァーンによるマルスの最期、といったシーンも紹介された。

そして、中でも会場の笑いを誘ったのがこのシーン。
「あんなに勇ましくて気高いお姉さまがホロリと乙女に。何だよ、結局顔か! 顔なんだな! ふと旅に出たくなりました。」と浅沼さんがコメント。
出演者にも会場にも笑いがもれた。

第12話「新たなる運命」より、アムネリスがナリスの顔を見たシーンが流されると、ステージはすっかりナリス色に!
ここでそのナリス役の内田夕夜さんが待ってましたとばかりに登場する。

「これはこれは、美しい、美しい、美しい、美しい花がお揃いだ」との口上ととともにステージに立った内田さんは、
「(甘いセリフなどは)ちょっと気恥ずかしいところはあるのですが、緊張感をもって臨みたいです」と今後の意気込みを語った。

4人が揃ったところでステージは『生アフレコのコーナー』へと進行していく。

第5話「運命の出会い」からは、弱音をはき続けるレムスを代永さんが好演。それを堀内さんが演ずるグインが励ますシーン。
レムスの名セリフ(?)「僕を馬鹿にしているんだね」も登場した。
第12話「新たなる運命」からは、代永さんが、レムスの豹変を見事に表現した。声色まで変わるその変貌っぷりに客席からは感嘆の声が上がった。
第11話「戦士たち」からは、内田さんがマイクの前に。クリスタルの奪還を誓うナリスの強い決意を表現した。

まだ放送前の第15話「再会」から、イシュトヴァーンとリンダの甘いシーンが、浅沼さんによって披露されると、「グイン・サーガ」に登場する強い女性たちの活躍が出演者たちによって語られていく。
そしてラストはやはりこのシーン。第1話「豹頭の仮面」から、「子供達よ戦え」「希望しろ」とグインの名セリフを堀内さんが披露してコーナーを締めくくった。

さらにキャスト4人の妙技は続く。
『オリジナル会話劇』のコーナーでは、TVアニメ「グイン・サーガ」のさまざまなセリフを組み合わせて、新たに会話劇を構築。
4人のキャストのアドリブを交えて新たな「グイン・サーガ」のドラマが紡がれる! 

各キャラクターがお客様に向けてスピーチをして、誰がもっとも客席の心を掴んだのかを、会場のみなさんに判定してもらうというお話。
全く別のシーンのセリフも組み合わせると思いもよらぬ展開に・・・。

「決め手がない」と頭を抱えるグイン、客席に向かって「僕を馬鹿にしているんだね」と俯くレムス、「会いたかったんだろ?」と強気なイシュト、
「美しい」と甘いセリフのオンパレードなナリス、とさまざま。
ここで魅せたのはやはりナリスなのか?

「あなたに何かしてあげなくてはならないね。何が欲しい? 愛用の剣、ドレス、それとも私の口づけ」と客席の前にひざまずいた内田さんに会場も拍手喝采!!
判定は僅差ながらもナリスを演じきった内田さんに勝利の栄冠がもたらされるのだった。

第14話「光の船、光の公女」の予告編を会場の大きなスクリーンで見た後には、ライブコーナーへ。

カノンさんがステージに立つと、エンディングテーマ「Saga~This is my road」をしっとりとかつ力強く歌い上げて会場のお客さんを心に染みる歌声で魅了した。
歌唱後カノンさんは「Saga~This is my roadは、アニメ、小説を読ませていただいて書き下ろした曲なので「グイン・サーガ」を愛してくださる人に気に入ってもらえたら嬉しいです」とコメントを寄せた。TVアニメを見終わった後、とても気持ちの良い余韻を与えてくれる曲の魅力を会場いっぱいに届けるのだった。
そんなカノンさんのお気に入りのキャラはグインとのこと。「男気のあるところに、女性であればどこまでもついていきたいという気持ちにさせてくれます」と感想を語った。

イベントもいよいよエンディングを迎える。
キャスト4人のサイン入り番宣ポスターが、4人の幸運なお客さんにプレゼントされる抽選会が行われると、ステージもフィナーレへ。

「本日こうしてみなさんと直接お目にかかり、ご一緒させていただいて、改めてみなさんに支えられているという思いを強くしました。今日ここで感じことを胸にこれからのアフレコに勤しみたいと思います」(内田さん)
「僕ら全員緊張していたのですが、みなさんが温かく迎えてくださって楽しくイベントを届けることができました。とても嬉しかったです。ステージに立っていながら僕自身イベントを楽しんでいました。「グイン・サーガ」はこれからも続いていきますので、どうか見守ってください」(浅沼さん)
「まず驚いたのが、これだけ多くのみなさんが「グイン・サーガ」を愛してくださっていることです。役者にとってとても嬉しいことで、そのみなさんの気持ちを忘れずにこれからもいい作品を届けられるように頑張っていきたいです」(代永さん)
「監督を含め、全員の情熱を感じずにはいられないのがこの「グイン・サーガ」なんです。こうした作品にはなかなかめぐり合えないものなので、私自身とても強い愛情を感じています。みなさんの心にそんな想いが届くように、セリフを残していきたいと思います」(堀内さん)
とそれぞれメッセージを残して、NHKアニメ館2009「グイン・サーガ」ステージはここに閉幕した。